49年の胎動

お久しぶりです。我です。
みなさん大雪大変なことになってますね…
南国在中のこちらとしては雪だるま作り放題じゃん！ってなりましたが
なら台風来たときにサーフィンし放題じゃん！って言われたらムカつくので黙ってました。
そんな感じで過ごしております。
そういえば、ask初めて見ました。右のブログパーツ、もしくはリンクの「喫煙室」からどうぞ。

色物パスティーシュ第二弾「我が愛しのワトスン/マーガレット・ブリッジス著」を読みました。
以下感想文というか、覚書。

ネタバレになるというかもう知ってる人がいると思いますが
ホームズさんが女です。

は？！ってなった人、そうです女です。
でもね、でもね、露骨に女！じゃなくて男装で生き抜いた49歳のレディなんですよ。
どこのオスカルじゃい

そして見た目正典のアレそのまんま引き継がれてるので全然違和感なくて。
むしろホームズさんの男性としての生体反応の記述ないのを上手く突いてます。
これで実は魅力的な女性で、でも頭がいいから妬まれないために男にしたよダーリン
とかワトスン先生が書いていようもんならねぇ　

そしてこれはホームズさんの物語であることを最初から頭に入れて読んでくださいね。
ワトスン先生なんか噛ませ犬的な扱いすごいですから…
先生の純粋さというか素朴さというか（広義の）男らしさの表現によって
ホームズさんの女性を際立たせるための演出とはいえ。

引退間際に芽生えた女性としてのホームズさんの心が
なんだかすごくみずみずしくてかわいい。ホームズさんだけ見てたい
あと酔漢に襲われとるしまじオスカル

49年かけて女として生まれ落ちたホームズさんのラストはなんだか美しい気がするけど
パスティーシュでやってはいけないことをやってしまっているので、
ベルばらが大好きなホームジアンの人は覚悟して読むといいと思います。

冒頭に赤毛の女を強調して、後半まで引っ張った癖に回収してない伏線はｲﾗｯとしたなぁｗ
どうせならあの後半の肖像画には赤毛の女いらないんじゃ。
そのほうがよりコンスタンスの因習の濃さを出せたと思うんだけどなぁ。


個人的には続きでルパンさんのターンクルーーーー！！！！って思ってたんですが
そんな気配ないですね。そうかあれは幻やったんや